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下の回路において、端子Aと端子Bの間の合成抵抗は何Ωになるでしょうか?

回路には、次の抵抗が接続されています。
抵抗の数だけを見ると、それほど難しい回路には見えないかもしれません。
しかし、導線が回路の上側を通っているため、抵抗の接続関係が分かりにくくなっています。
この問題を解くポイントは、回路図の形ではなく、導線でつながっている場所を同じ接続点として考えることです。
端子Aから伸びている導線をたどってみましょう。
端子Aは、左上に伸びる導線を通って、回路の右上まで直接つながっています。
理想的な導線の抵抗は0Ωです。
そのため、端子Aと回路の右上は同じ接続点として扱うことができます。
回路図の上側を通る導線は遠回りしているように見えますが、途中に抵抗はありません。
したがって、導線で直接つながっている場所は、すべて同じ電位になります。
回路上部には、6Ωの抵抗が2つ横に並んでいます。
一見すると、この2つは直列に接続されているように見えます。
しかし、それぞれの接続点を確認すると、直列ではないことが分かります。
左側の6Ωは、
につながっています。
右側の6Ωも、
につながっています。
つまり、2つの6Ω抵抗は、どちらも「端子A」と「中央の接続点」の間に接続されています。
両端が同じ2つの接続点につながっているため、この2つの6Ωは並列接続です。
並列接続された2つの6Ω抵抗の合成抵抗を、R₁とします。
並列回路の合成抵抗は、次の式で求められます。
計算すると、
したがって、
R₁=3Ω
となります。
同じ抵抗値の抵抗を2つ並列に接続した場合、合成抵抗は元の抵抗値の半分になります。
そのため、
6Ω ÷ 2 = 3Ω
と考えても構いません。
上側の2つの6Ωを、合成抵抗である3Ωに置き換えます。
すると、端子Aから中央の接続点までが3Ωになります。
さらに、中央の接続点から端子Bまでは、もともとある3Ωの抵抗でつながっています。
この2つの3Ω抵抗は、途中の接続点にほかの電流の分岐がないため、直列接続です。
したがって、この経路の合成抵抗をR₂とすると、
R₂=3+3=6Ω
となります。
つまり、端子Aから中央の接続点を通って端子Bへ向かう経路は、合計6Ωです。
ここで、回路の右側にある6Ωの抵抗にも注目してください。
この6Ω抵抗の上側は、上側の導線を通して端子Aにつながっています。
抵抗の下側は、下側の導線を通して端子Bにつながっています。
したがって、右側の6Ω抵抗は、端子Aと端子Bの間に直接接続されています。
ここまで回路を整理すると、端子Aと端子Bの間には、次の2つの経路があることが分かります。
この2つの経路は、どちらも端子Aと端子Bの間に接続されています。
したがって、2つの6Ωが並列に接続された回路として考えられます。
最後に、2つの6Ωを並列合成します。
A−B間の合成抵抗をRとすると、
計算すると、
したがって、
R=3Ω
よって、端子Aと端子Bの間の合成抵抗は、
となります。
今回の回路は、次のようにまとめることができます。
まず、上側の2つの6Ωを並列合成します。
その3Ωと、中央にある3Ωを直列にします。
3+3=6Ω
最後に、その6Ωと右側の6Ωを並列にします。
したがって、回路全体の計算は次のように表せます。
ここで使用している「∥」は、2つの抵抗が並列接続されていることを表します。
この問題では、回路図の見た目だけで判断すると、抵抗の接続関係を間違えやすくなります。
上側の6Ω抵抗は、横方向に2つ並んでいます。
そのため、
6Ω + 6Ω = 12Ω
と計算したくなるかもしれません。
しかし、右側の6Ωの端は、上側の導線によって端子Aへ戻っています。
2つの6Ω抵抗は、どちらも端子Aと中央の接続点の間にあるため、実際には並列接続です。
回路には6Ωの抵抗が3つありますが、3つすべてが同じ接続点の間にあるわけではありません。
並列接続と判断するには、それぞれの抵抗の両端が、同じ2つの接続点につながっている必要があります。
右側の6Ωは端子Aと端子Bの間にあります。
一方、上側の2つの6Ωは、端子Aと中央の接続点の間にあります。
したがって、最初から3つの6Ωをまとめて並列計算することはできません。
回路にある抵抗をすべて足して、
6 + 6 + 6 + 3 = 21Ω
とすることもできません。
すべての抵抗を足せるのは、すべてが直列に接続されている場合だけです。
今回の回路には分岐があるため、接続関係を段階的に整理する必要があります。
複雑に見える回路を解くときは、導線をたどり、同じ接続点を見つけることが重要です。
理想的な導線で直接つながっている場所は、途中で曲がっていても、離れて描かれていても、電気的には同じ場所です。
今回の回路では、次の順番で整理できます。
今回の回路における、端子Aと端子Bの間の合成抵抗は、
R=3Ω
です。
回路図が複雑に見えるときは、抵抗の配置や導線の形だけで判断せず、次の点を確認してみてください。
合成抵抗の問題では、回路の形を整理し、同じ接続点を見つけることが正解への近道です。