組み込みソフト担当が忙しい理由|評価試験と仕様変更のリアル
今回は、いただいたコメントへの返信を兼ねて「組み込みソフト開発における評価試験」についてお話ししたいと思います。
コメント紹介
動画投稿ありがとうございます。中堅の電気メーカーで組み込みソフトエンジニアをしています。 私の会社では自社開発ですが、開発途中での仕様変更が当たり前のようにあります。試作品の温度評価で問題が発生し、新しい緊急制御が必要になることもあります。 一方で、動画で紹介されていたようなスムーズな開発を進めるメーカーもあるそうで、新鮮に感じました。
コメントありがとうございます! 確かに仕様変更は現場ではよくあることで、開発者にとって大きな負担になりますね。
開発の流れと仕様変更
私の現場では、基本的に仕様が決まってから開発を進め、最後に試験を行い問題がなければ製品化という流れです。
ただし、静電気試験や温度評価などで問題が見つかると、仕様変更や追加制御が必要になることがあります。
- 静電気試験:ハード依存のためソフトで対応できないケースが多い
- 温度評価試験:問題が発生するとソフト側で制御を追加することがよくある
このように、ハードはすぐに変更できないため、ソフトで「丸め込む」対応が多くなり、ソフトエンジニアは常に忙しい状況になります。
温度評価試験とは
温度評価には様々な試験項目があります。代表的なものは以下の通りです。
- 低温試験
- 高温試験
- 温度サイクル試験
- 熱衝撃試験
これらは国際規格(IEC規格など)や国内規格に基づいて行われ、製品が規格を満たしているかを確認するために必須です。
また、製品仕様を満足しているかどうかを確認するための評価でもあります。
ソフトエンジニアの役割
評価試験で問題が発生すると、まず「ソフトで修正できないか」が検討されます。
- 測定値がおかしい
- 動作が不安定
こうした場合はソフトで補正や制御を追加することが多いです。
一方で、静電気のようにソフトでどうにもならない問題はハード依存となります。
仕様変更への向き合い方
仕様変更はできれば避けたいものですが、製品をより良くするための変更であれば受け入れるしかありません。
現場では大変ですが、結果的に製品の品質向上につながることもあります。
まとめ
- 組み込みソフト開発では 評価試験(温度・静電気など) が重要
- 問題が発生すると ソフト側で対応するケースが多い
- 仕様変更は負担だが、製品改善につながることもある
今回はコメントをきっかけに、評価試験や仕様変更について整理してみました。
現場のエンジニアの方々には共感いただける部分も多いのではないでしょうか。
