企業が求める組込みエンジニア像と、コーディング作法を学ぶための資料まとめ
この動画では、企業が求める新入社員の組込みエンジニア像と、組込みソフトのコーディング作法をどう身につければよいのかが明らかになったので、内容を整理して紹介します。
1. 企業が求める組込みエンジニア像とは
まず紹介したいのが、一般社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)が公開している 「新卒社員に求める組込み技術知識と人物像 調査報告書(2019年度版)」です。
ETEC(組込み技術者試験)で有名な協会がまとめた資料で、著作権の関係で内容を直接お見せすることはできませんが、概要欄にリンクを貼っておくのでぜひ確認してみてください。
▼ 調査報告書で分かること
79社からの回答をもとに、企業が求める人物像が整理されています。
内容としては、以下のような項目が網羅されています。
- 必要なプログラミング言語スキル
- 開発プロセスへの理解は必要か
- オシロスコープやコンパイラを使いこなす必要性
- ハードウェア知識はどの程度求められるか
- 組込みエンジニアに学歴やキャリアはどこまで重要か
- 実際の現場で求められる能力とは何か
これから組込みエンジニアを目指す人にとって、非常に参考になる内容です。
2. 組込みソフトのコーディング作法を学ぶには
次に紹介したいのが、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が提供している 「高品質な組込みソフトウェア開発(ES-XRシリーズ)」です。
基本情報技術者試験などで有名なIPAがまとめている資料で、組込み開発に必要な知識が体系的に整理されています。
▼ 組込み開発とV字モデル
組込み開発は一般的にウォーターフォール型で進められます。
- 要求仕様をまとめる
- 仕様を詳細化して設計へ落とし込む
- 設計に基づいて実装する
- 完成後に評価・テストを行う
この流れをV字モデルとして整理し、各工程で必要な視点や注意点をまとめているのがES-XRシリーズです。
▼ ES-XRシリーズの構成
- ESDR:設計に関するガイド
- ESCR:コーディングに関するガイド
- ESTR:テストに関するガイド
- ESP:品質プロセス
- ESM:マネジメント
特に組込み経験が浅い人は、まず ESDR(設計) と ESCR(コーディング) を読むのがおすすめです。
「こういう設計が望ましい」「これは避けるべき」「その理由」「防ぐための方法」などが丁寧にまとめられており、現役エンジニアにとっても学びが多い内容です。
量は多いですが、少しずつ読み進めながら自分の設計・実装の質を高めるのに役立ちます。
3. まとめ
- 企業が求める組込みエンジニア像は、JASAの調査報告書が非常に参考になる
- 組込み開発全体の知識やコーディング作法は、IPAのES-XRシリーズが体系的で分かりやすい
どちらも無料で公開されているので、組込みエンジニアを目指す方や、現場で悩んでいる方にとって大きな助けになるはずです。
参考
企業が求める新入社員の組み込みエンジニア像https://www.jasa.or.jp/archive/reports_personnel/
組み込みソフトのコーディング作法
https://www.ipa.go.jp/archive/digital/iot-en-ci/emb.html
